このサイトに寄せられたご意見、反響をご紹介します

このホームページを、音声読み上げソフトを使ってお読みになられた視覚障がい者の方からメールを頂きました。ご本人の了解を頂きましたので、原文の意味が損なわれない程度に修正、一部省略して掲載いたします。尚、頂いた3つ質問と4つのご提案に対しては既に検討しているサービスと、当社が考えていなかったご提案もありますので 後日このコーナーで回答をさせていただきます。

(メール本文、ここから) 

私は、青森市に住む田中と申します。1級の視覚障がいを持つ中途失明者です。現在73歳。妻と2人暮らしです。蛍光灯の明かりが薄ぼんやりとしか見えず、外出時は誰かの肩につかまらなければ家から一歩も出ることができません。
私は、リモートアシストさんの事業にかねがね感心と興味がありました。
実は以前あるハードボイルド小説で知ったのですが、主人公が世界的テロ組織の拠点に乗り込んで組織を潰滅するというストーリーで、その時主人公はフレームに超小型カメラお埋め込んだ眼鏡とヘッドセットを装着してスマートホンにより衛星回線を使って自分の基地と情報をやりとりする場面がありました。この小説を読んだ時、こうした情報手段を活用すれば視覚障がい者に対して遠隔による日常生活の支援をはじめ、盲導犬に代わる移動手段として誘導ができるのではないかと考え、以来こうしたサポート事業を提供してくれる事業者が現れることを待ち望んでおりました。
御社のホームページで紹介されている具体的なサービス内容事例も興味深く拝見をさせて頂きましたが、実に素晴らしい企画内容にただただ感心をしております。実際の運用にあたっては色々と解決をしなければならない課題が数多くあろうかと思いますが、そうした障壁を克服して一日も早いデビューを待ち望んでおります。
ところで多少お尋ねをしたいのですが差し支えのない範囲で教えていただければ幸い
です。

質問 1
遠隔援助の際、電車とホームとの隙間の距離、階段やちょっとした溝とかくぼみをまたぐ場合、高さとか幅の距離をそちらにあるモニターでどの程度正確に把握ができるものでしょうか。また大理石などを敷いた床面を歩く場合床面が濡れているかどうかモニターで把握ができるのでしょうか。

質問 2
サービス内容にある、ご活用シーン4について
「歩きなれた道だから駅までは一人で歩ける……とありますが、私のように一人では外出が出来ない者に対して 遠隔援護による家から目的地までの支援はしてもらえるものでしょうか。また外出とまではいかなくても、家の周辺を中心とした20〜30分程度の散歩のサポートは可能でしょうか。

質問 3
歩行者は単身で遠隔誘導に従って歩いている訳ですが、それでも万一転倒とか転落をして思わぬケガをするケースが十分に考えられます。そうした場合サポーターの誘導ミスによるものか、あるいは歩行者本人の不注意によるものかどうかを判定するためにボイスレコーダーとかウオーキングレコーダーといったものが必要かと思いますがその点についてどのようになされているのでしょうか。

それから、起業にあたって加えて欲しいサービス提供が幾つかありますのでご検討をいただければ幸いです。

1.在宅でのパソコン操作の指導とトラブル解消のサポートについて
起業に先立って既にマーケット調査をされておわかりかと存じますが、現在国内で視覚障がい者手帳を持っている人は30数万人おります。この中で点字の読み書きができる人は1割程度しかおりません。またパソコン操作ができる人は約3割(推計)。
パソコン操作が出来る人の割合は都市部と地方に住む地域によってかなりバラツキがあって都市部に住んでいる人の習得者が圧倒的に多いのが現状です。
今や小学生でもパソコンやスマホを簡単に扱う一方で 情報入手はラジオとテレビだけという視覚障がい者がかなりおります。こうした障害者に対して当県でも毎年無料のパソコン講習会が数カ所で開催されているものの、受講日数は僅か2日。これではイロハから覚えようとする人にとってはあまりにも日数が少なすぎます。他に民間によるパソコン教室もありますが、いずれもマウス操作が基本で、音声ガイドによるキー操作の指導は皆無です。まだ、当市の講習会場は幹線道路から外れた場所にあるため交通アクセスが悪く単独移動者にとってかなり不便を強いられています。こうした事情からパソコンを覚えたくても覚える機会がないという仲間の声をよく聞きます。
もう一つ問題なのは、パソコン操作がそこそこできても、作業中に固まって動かなくなったり、プリンターで印刷をしようとしてもインクが詰まったり、インクがなくなって印刷ができない時、画面には原因やらメンテナンス方法が表示されるようですが、こうした場合音声で読み上げてもらえません。こうした場合、業者に頼んで修復をしてもらうと、わずか2,3分で修復しますが、それだけで出張費やらメンテナンス料として1万円近くかかります。
こうした問題の解決に 御社でシステムや音声ガイドのアプリキー操作を熟知した
サポーターを配置すれば利用者のパソコン画面を見ながら容易に操作方法の指導やトラブルの対処方法をサポートすることができるのではないでしょうか。

2.調理指導サービスについて
ある障がい者仲間の女性から聞いた話ですが、料理に興味があって、調理教室に通ってみたものの、晴眼者を対象としているため個別的な指導を受けられず思うように調理技術を習得することができず途中で諦めて辞めたと言う話を聞いたことがあります。また、中には毎日コンビニ弁当やら宅配弁当を利用している人たちがおります。出来れば自分の好きな物を食べたいと思っても自分では不安でつくれないという声を耳にすることがあります。こんな時、御社に、プロとまでいかなくても料理大好きといった料理の得意なサポーターがいれば、遠隔サポートにより調理指導ができるのではないかと思います。

3.スーパーなどでの買い物サポートについて
これまで仲間から 白杖を持てば外出ができる人でも スーパーに一人で買い物に出かけているという話を聞いたことはありません。自分で行きたくても店内のどの場所にどんな売り場があってどんな品物が並べられているのか皆目わからないというのが大きな理由です。こんな時、御社のサポートの役割効果は絶大なものがあるのではないでしょうか。

4.独居生活者との話し相手サービスについて
高齢化対策が大きな社会問題になっている現在、ご多分にもれず視覚障がい者のなん
と7割が65歳以上の高齢者が占めているという事実をご存じでしょうか?
こうした人たちで家族と同居をしている人はともかく、中には伴侶に先立たれたり、障がいがあるが故に結婚の機会に恵まれず独居生活をしている方々も大勢おります。
特に重度な障がい者の場合自分で思うように外出ができないことからとかく家に閉じこもりがちとなって話し相手もいないため寂しい生活を送っている人もおります。
以前、仲間であったかなりの高齢者から他者との交流を目的にデイサービスを利用しているが、様々なレクレーションがあっても個別に指導をしてもらえないため周りでどんな運動をしているのかさっぱりわからず、また障がいがあるため何かと距離を置いた話し方をされ 近親感がなくまるで蚊帳の外に置かれたような寂しい思いをしていると涙ながらに聞かされたことがあります。こうした独居者に対しては、町内の民生委員とか相談員と言った人たちが時々様子を見にきてくれるものの親身に話し相手にはなってくれないとのことでした。この方は既に亡くなられましたが、こうしたケースは決して他人ごとではなく、もし妻に先立たれたら私も同じ境遇に立たされるのではないかという将来不安が常にあります。
こうした問題に、茶飲み友達のような話し相手をしてくれるボランティア組織を結成して取り組んでいる町もあるようですが、それはごく少数で未だ全国に普及はしておりません。
御社で、オンラインを介してこうしたサービス事業が可能かどうかご検討をいただけないものでしょうか。
以上、取り留めのない長い文章になってしまいましたが、検討を頂きたく宜しくお願い申し上げます。
他にも未だ色々と提言をさせていただきたいこともありますが、いずれにせよ事業の展開次第ではかなり裾野の広い事業に発展するかと思います。
御社のご発展をお祈り申し上げます。
ご拝読有り難うございました。

(メール本文、ここまで)
以上です。

 

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